2023年8月募集の個人向け国債変動10年の金利が0.39%になりました。私のように定年間際で、投資は少額のつみたてNISAしかしていない者にとっては、まだまだ低い金利ですが、十分に魅力のある金融商品だと思います。私が魅力と感じるのは以下の3点です。
1.ペイオフ対象外であること
ペイオフとは金融機関が破綻した場合、預金保険機構によって、1金融機関につき預金者1人あたり元金1,000万円までと、その利息が保証され、それを超える元金および利息分は保証されない制度です。1,000万円以上の預金というと、私には関係ないと感じる方もいらっしゃるかと思いますが、我々のような世代は相続や退職金などで、急に預金額が増えるということはあり得る話です。個人向け国債は金額の上限がなくペイオフの対象外です。ペイオフ対策にはもってこいの金融商品です。
2.流動性が高い
個人向け国債は発行から1年が経過すれば、直前2回分の利子が差し引かれはしますが、1万円単位で換金することが可能です。お金が必要になった時、この流動性の高さは非常に有効です。これは定期預金よりも優れているところだと思います。
3.変動金利の恩恵を受けやすい
金利の上昇局面にある現在においては、半年に1回の金利改定において、間違いなく有利に働くでしょう。
従いまして、当面使用する予定のない資金は、個人向け国債変動10年に変えていく予定です。